スリーコール ラボ
コラム
Column
Vol. 04
明日生きている確率
2021.01.26
なんだかんだで、このコラムも4回目となった。
最初は3回続けば良いと思っていたが、気付けば自分の生活の一部となり、
常に発信すべきこと、文字として残しておくべきことを探している。
そんな中、ある言葉をよく使っていることに気付いた。
それは、「君が明日生きている確率は?」である。
面白いもので、「0%です」「100%です」「50%です」と、返答は多岐に渡る。
中には「74%です」と根拠を教えて欲しくなる返答をした人もいた。
私は、明日生きている確率が0%と答えた人へは生きる希望を、
50%と答えた人へは人生はギャンブルではないこと、
100%と答えた人へは、今日も気を付けて帰りなさいと伝えている。
ちなみに、私が求めている答えは「100%ではない」である。
悲しいことに明日生きている保証など、誰にもどこにもないのだ。
もちろん、明日も無事に生きていて欲しいのは言うまでもない。
だが、あまりにも生きていることが当たり前になりすぎてしまうと、
自分だけができることに優越感を持ったり、
自分だけができることで立場を守ろうとしたり、
自分がやれば良いやと無駄に負担を背負ったり、
自分しか知らないということに気付けなかったりする。
結局のところ、明日も生きているという慢心が自分の未来を狭めているのだ。
明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。
これはガンジーの言葉だ。素晴らしい言葉である。
明日のことなど誰にもわからない。
だからこそ、自分がいなくても良い状態を作るのが仕事人だと思う。
職人気質も嫌いではない。
ただ、お客様に安定した商品を届け続けるのであれば、
『自分だけ』ではなく『全員が』を意識することが重要だ。
ちなみに、当グループではミカン・キンカン・インカンという3つの管理表がある。
ミカンは「管理に終わりはない=未完」「美しく管理する=美管」「腐ったミカンを探し出す」
という3つの願いが込められている。
で、この腐ったミカンとは恐らく40代50代の方はご存知だと思うが、
有名なドラマで出てきた言葉だ。
そのドラマでも語られているが、人間の精神が腐ることはない。
全くの同意見である。
だからこそ、何かにつまづいたり、傷ついたり、嫌になったりしてそうな人を見つけ出し、
早急に対応していくことが大事である。
そして、そういった人は必ず勤怠に影響が出ると思う。
だからこその勤怠管理=キンカンだ。
このキンカンは、その人の出勤情報もわかるが、チームとしてのコスパなどもわかる。
そして、下がっている人や上がりきってない人がいたら、次はインカンの出番だ。
カスタマーは誰に何を聞いても、基本的に同じことが返ってこなくてはいけない。
何度押しても同じ文字になる印鑑のように。
鈴木姓の印鑑を買って押し続けると、ある日突然に田中になったりはしない。
誰でも同じことができるように、情報が集約されたもの。それがインカンである。
ミカンはその人の数値を、キンカンはその人の働き方を、インカンはその人の腕前を、
それぞれ見える化したもので、当グループの強さの秘訣でもある。
最後に、『自分にしか出来ないこと』は誇りでもある。
コカコーラのレシピは世界で数人しか知らない。
この数人は決して同じ飛行機には乗らないし、同じものを食べない(らしい)。
飛行機の機⻑と副機⻑も同じものを食べないようだ。
自分にしか出来ないことをお持ちの方は、今以上に自分を大事にして欲しいとも思う。
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